消防設備士資格を維持するにはコストがかかる
消防設備士資格が、他の資格と大きく違うところは、
定期的に「義務講習を受けなければならない」というところです。
(電気工事士1種などの資格にも講習受講義務があります)
このシステム、結構厄介で、
そのまま受け取れば、
資格を維持するために お金(講習受講料)が必要であることを意味します。
消防設備士の義務講習について
受講時期
消防設備士の免状を取得した人は、
免状交付後は 2年以内、
その後は 5年以内 ごとに、
都道府県知事が開催する講習に参加する必要があります。
消防設備関連の業務に就いていないとしても受講の義務があります。
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/item/%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB%E3%81%AE%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%AC%9B%E7%BF%92%E5%8F%97%E8%AC%9B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf
その目的は、新しい設備の知識や技能の習得のため。
消防設備を安全に取り扱うためには、
常に最新の知識や技術を持っていなければなりません。
消防設備士 講習の区分について
義務講習は4区分に分かれており、
所持している免状の種類によって受講する講習が決まります。
* 消火設備:1・2・3類(甲・乙)
* 警報設備:4類(甲・乙)・7類(乙)
* 避難設備、消火器:5類(甲・乙)・6類(乙)
* 特殊消防設備:特類
消防設備士 講習概要
義務講習の日時は都道府県ごとの各会場によって異なります。
年に1~2回開催されていますので、
一般財団法人消防設備安全協会のホームページで確認してください。
受講料は1区分の講習が7,000円となっています。
各都道府県の消防本部、消防署などに置いてある受講申請書に必要事項を記入し、
消防設備協会の各支部に持参または郵送で提出してください。
先着順で受講できるため、早めに手続きを行いましょう。
消防設備士 講習内容と流れ
講習時間は9:00~17:00です。
午前中は法令、午後は工事、整備など区分ごとの専門講義が行われ、
最後に効果測定です。
法改正や最近の事故事例なども紹介されますので、
しっかりと聞いておきましょう。
当日は会場で座席番号を確認し、指定された席に座ってください。
半年以内に違う区分の講習を受けている場合は、
午前中の科目が免除されるということも覚えておきましょう。
講習における試験について
講習の最後に行われる試験を「効果測定」と言います。
20分で10問の問題を解くことになりますが、
3問合っていれば合格です。
効果測定の合格率は95%以上と高く、
ほとんどの人が一発で合格になります。
不合格になった場合は、
その場で再テストです。
消防設備士資格の維持にはお金がかかる
消防設備士の資格を持っていても、
実際に、消防点検の仕事に従事していない場合など、
義務講習費用を会社が負担してくれる可能性は少ないと思います。
それなら
できれば 講習を受けたくないと 私は思います。
講習受講費用 7,000円 + 丸一日 かかりますから。
会社一日休みを取って、更にお金を失うのは厳しい。
特類は考慮しないとしても、
3区分のすべての講習を受ける必要があれば、結構な支出になりますし、
業務上使っていない資格なら尚更です。
※義務ですので 講習は必ず受けなければなりません
私はこれまで義務講習を一度しか 受けていません が、
この先も ずっと講習を受けなければ 資格はどうなるのでしょうか?
消防設備士の義務講習を受けなければ、資格はどうなる? 消防設備士の免許 取り消しになる?
調べたところ、
主だった解答は、下記ようになっています。
Q. 講習受講義務違反だけで免許が取り消しになることはありますか?
A.過去3年の違反点数が20点を超えると免許が取り消しになりますが、 受講義務だけの違反では最高でも15点までしか減点されません。
消防設備の設置や消防点検にかかわる業務に就いていない場合、他に減点される要因がないので、
講習受講義務違反だけでは、免許取り消しはありません
消防設備士の講習受講義務違反していても、あらたな資格受験は可能
Q. 消防設備士の義務講習を受講していなければ、
新たに消防設備士試験の別類を受けることはできないのでしょうか?
そんな疑問がある方もいると思います。
A. どの類の試験でも受験可能です。
実際の経験上、講習を受けていなくても受験の際に制限は何もありません。
どの類でも受けれます。
受験申請をネットからするときにも、
講習受講の有無について問われることは全く無いので心配無用です。
消防設備士 講習受講しなければどうなる? まとめ
消防設備士には、資格取得から一定期間内(2年or5年)の講習受講義務がありますが、
万が一 受講しなくても消防設備士免許を剥奪されることはありません。
※講習受講義務違反以外の減点がある場合を除く
消防設備士の免許・資格を取れば、講習を受けなくてはなりません。
そのためには費用と時間が必要になります。
その費用がすべて自己負担なら
毎月資格手当として頂いている金額よりも高くなってしまうこともあるかもしれません。
そうなると、何のために資格取得したのか
分からない状態になってしまいます。
もちろん、
定期的に義務講習を受けることによって、
時代に即した法律、新しい技術や設備 知識、考え方などを得るきっかけになることは重要ですから
差し支えない人は、
必ず受講義務を果たしてください。
ですが、
消防設備士の資格に関係する職場でない方、
費用・時間的に厳しい方は、
改めて一度 義務講習について考えてみても良いのではないでしょうか。
※個人の意見です。義務違反を勧めているわけではありません
今、私の消防設備士試験のおススメ参考書シリーズはオーム社の
集中ゼミシリーズです。5類は落ちましたけど、3類はこれで受かりました( ;∀;)
この新しいオーム社のシリーズは今までのと違い イイ感じです。
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