漫画「あしたのジョー」/作者: レビュー&感想
漫画「あしたのジョー」評価
個人的満足度: 95%
作品的星評価 :★★★★★ 5/5
個人的満足度:
鑑賞して良かった、面白かった、好きなタイプのマンガかを、個人的主観で満足度評価しています。
作品的星評価:
絵・ストーリー展開・物語設定など、作品の全体像を、できるだけ客観的に見た評価です。
※感想は鑑賞時の 年代・時期(季節)・心理状態・境遇・趣味によって変化します。
あくまでも、鑑賞時点の感想ですので、再読時は評価が違う可能性があります。
漫画「あしたのジョー」 レビュー(あらすじ)
東京のドヤ街に、ふらりとひとり現れた矢吹丈は、
飲んだくれの元ボクサー丹下段平と出会う。様々なケンカや騒動を起こすジョーの天性の才能に惚れた丹下段平は、
ジョーをボクシング選手にしようと奮起した。しかし、その気のないジョーは、
ケンカや詐欺、多くの騒動を起こし、
少年院に送られてしまう。少年院に入ってしまっては、
ボクシングを教えることはできないと、
丹下段平は、一度は絶望するも、少年院のジョーに葉書きを出す。葉書きのタイトルは「あしたのために」
それにはボクシング技術の手ほどきが書いてあった。
後に少年院で出会う「力石徹」によって、
ジョーはボクシングを始める決意をかためることになる。Amazonより
漫画「あしたのジョー」 作品データ
作者 :原作 高森朝雄 画 ちばてつや
掲載誌 :週刊少年マガジン
コミックス:全20巻 完結
掲載期間 :1968年~1973年
漫画「あしたのジョー」
ちばてつや公式サイト
http://chibapro.co.jp/
アニメ版「あしたのジョー」
あしたのジョー2
劇場アニメ版「あしたのジョー」
実写映画版「あしたのジョー」
漫画「あしたのジョー」 感想
ジョーは、イメージしていたよりとんでもないヤツだった!
「あしたのジョー」という作品名は知っているけれど、
内容はじっくり見たことないという方は、
矢吹ジョーという人物について、
ボクシングに打ち込むストイックな好青年をイメージしているかもしれません、
私はそうでした。
ですが、全く違います( ゚Д゚)
そこにまずびっくりです!
漫画「あしたのジョー」 感想 まとめ
名作、名作とは聞いていましたが、
紛うことなく名作でした!
そうとしか言いようのないくらい、
読んで良かったと思わせてくれた作品。
私が産まれるより、誕生の早い作品ですが、
矢吹丈の住んでいるドヤ街と言われる雰囲気を
まだ少しは感じることができる年代です。
現在の若い人には
その雰囲気を理解するのは難しいかもしれませんけど
間違いなく面白いです。
主人公 矢吹ジョーという人間が、
私がイメージしていたよりも、
破天荒かつ、自暴的なところに衝撃を受けましたが、
その生き様も、
力石徹らのライバルとの闘いには必然だったのだろうと思えます。
ジョーは常に孤独で、自身の価値観(戦いに対する本能)の赴くままに行動するけれど、
ジョーを取り巻く人々との
人間ドラマによってストーリー濃厚になっています。
登場人物のキャラクターが魅力的かつ設定が明確で、
すんなりと受け入れることが出来るようなセリフ、
スピード感ありつつも、
よく練られているシナリオによって、
グイグイと引き込まれます。
アニメ版も、子供の頃に断片的に見てただけなので、
矢吹ジョーの人格もはっきりとは知らなかったけれど、
漫画版を一気に読んだことで、
全体のストーリーやキャラクターを、
よく知ることが出来て非常に良かったと思います。
「あしたのジョー」聞いたことはあるけれど、
読んだことがないという方は、絶対一度は
漫画で読むべきと断言できます。
矢吹ジョーの人間性とは何なのか?
ヒーロー像を想像していた思いとは裏腹に
最初から最後まで
破天荒で滅茶苦茶な輩です。
そんな彼を描いたストーリーは、
よくあるスポーツマンシップに溢れるスポ根マンガの感動とは無縁の
戦い(ボクシング)にすべてを費やした
ストイックな人間ドラマが描かれていました。
感動とは違う、
虚無感を感じるラストシーンに、
ハッとすること間違いありません。
名作と言われるものは、
やはり名作と言わざるを得ないことを思い知ると思います。
原作漫画 良い。
最も悔やまれるのは、
有名なラストシーンを既に知ってしまっていたこと、
あのシーンを知らないまま読めたなら・・と思うと、
本当に悔しいです。
なんにも知らないなら、それは至高です。
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