漫画「ヒメアノ~ル」/作者:古谷実 レビュー&感想
漫画「ヒメアノ~ル」評価
個人的満足度: 90%
作品的星評価 :★★★★☆ 4/5
個人的満足度:
鑑賞して良かった、面白かった、好きなタイプのマンガかを、個人的主観で満足度評価しています。
作品的星評価:
絵・ストーリー展開・物語設定など、作品の全体像を、できるだけ客観的に見た評価です。
※感想は鑑賞時の 年代・時期(季節)・心理状態・境遇・趣味によって変化します。
あくまでも、鑑賞時点の感想ですので、再読時は評価が違う可能性があります。
漫画「ヒメアノ~ル」 レビュー(あらすじ)
人生、黄色信号点灯中!
ゆらゆらと――ヒシヒシと――けっして交わってはならない2つの世界!
ショボくれた青春を送ってきた岡田(おかだ)君。
ビル清掃のバイトしかない、モヤモヤした日々。
職場の先輩・安藤(あんどう)さんに相談したけど、
逆に片思いのお手伝いをさせられる始末。
同時期、岡田君の高校時代の同級生・森田(もりた)は、
抜け出せない深い闇をさまよっていた――。
Amazonより
漫画「ヒメアノ~ル」 作品データ
作者:古谷実
掲載誌:週刊ヤングマガジン
コミックス:全6巻 完結
掲載期間:2008~2010
漫画「ヒメアノ~ル」公式サイト
映画版「ヒメアノ~ル」公式サイト
森田剛主演!
漫画「ヒメアノ~ル」 感想
正常と異常の境目とは・・
社会的に不適合な性癖を持って産まれてしまった人間は、
犯罪に走るしかないのか!?
正常と異常の間にあるのは、
便宜的に決められた法律や倫理観であって、
ただそこの範囲から外れた感覚を持って生まれただけで
区別される不幸。
そんな普通の人から見ると、
向こう側の人に徐々に焦点が当たっていく物語。
ちょっと考えさせられるものがあります。
漫画「ヒメアノ~ル」 感想 まとめ
古谷実作品は、
これまで「ヒミズ」「グリーンヒル」「僕といっしょ」を読んでいますが、
「ヒメアノ~ル」が一番面白いと感じました。
古谷実氏の初期の作品では、
ギャグ漫画を主体としていましたが、
だんだんギャグ要素が減って、
普通であることと、異常であることの違いについてをテーマにした
少し暗めの設定の物語は、
この作品で一つのカタチを見たと感じます。
古谷実作品の魅力は、
暗いながらも ニヤリとさせる超絶グッドな言葉選びのセンス、
滅茶苦茶なバカキャラがいかにも言いそうなギャグが
ツボにハマるところ、
それらのバランスがよい作品です。
やっぱり面白いんですよね。
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