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漫画「本格科学冒険漫画 20世紀少年」レビュー&感想 昭和の懐かしい感じは完成度高し!だが、内容を完全には納得するわけにはいかない・・ 

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漫画「本格科学冒険漫画 20世紀少年」/ 作者 :浦沢直樹 レビュー&感想

漫画「本格科学冒険漫画 20世紀少年」 評価

個人的満足度 70%
作品的星評価 ★★★☆☆ 3/5

漫画「本格科学冒険漫画」 20世紀少年 レビュー(あらすじ)

大阪万国博覧会を象徴とする高度成長期、
人々は「夢と希望」に満ちあふれていた。

しかし、石油ショックを機に一転して経済は停滞しオカルトブームが起き、
ノストラダムスの大予言をはじめとする、
20世紀末に世界滅亡するのではないかとの空気が漂いはじめた 1970年前後。

そんな時代の中、
主人公ケンヂを中心とする友達グループの少年たちは、
地球滅亡をもくろむ悪の組織による、巨大ロボットが現れ、
滅亡に向かっていく未来を空想した。

それらに立ち向かい地球を救うのは、
勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。

子供の頃、ケンヂが考えたストーリーを描いたスケッチブックを、
少年たちは“よげんの書”と名付ける。

しかし大人になるにつれ、そんな楽しかった思い出や、空想の記憶は薄れ、
現実社会にもまれながら日々を生きていた。

1997年、主人公のケンヂは、
突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、
お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、
子供時代の薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。

そして世界各地の 異変が、
幼い頃空想した “よげんの書” 通りに起こっていることに気づく。

一連のできごとの陰に見え隠れする、
謎の人物 “ともだち” とは?

漫画「本格科学冒険漫画 20世紀少年」 作品データ

作者   :浦沢直樹
掲載誌  :ビッグコミックスピリッツ
コミックス:全22巻+2巻 完結 20世紀少年20巻+21世紀少年2巻で完結
掲載期間 :1999~2007年

漫画「本格科学冒険漫画 20世紀少年」

映画版「本格科学冒険漫画 20世紀少年」公式サイト

漫画「本格科学冒険漫画 20世紀少年」 感想

浦沢直樹氏といえば、

「YAWARA」「MONSTER」「MASTERキートン」
そして、「20世紀少年」が思い浮かぶでしょうか。

この「20世紀少年」の時代背景は、
私たち団塊ジュニア世代にとってはジャストミートで、
非常に入り込みやすいと言えます。

私たちが子供の頃は、
こんなことをやって、こんなことを考えていたということを、
ことごとく再現してくれていて、
楽しかった小学生時代を昔を思い出させてくれる作品です。

昭和回顧漫画と言ってもいいかも!?

最大の謎である、「ともだち」は誰なのか?に
迫るまでの、中盤くらいまではスリリングで、
先を読みたいと思わせる展開であったが、

後半から終盤にかけては、
残念な印象と言わざるを得ない。

どうしても、
ケンヂの姉(キリコ)のストーリー、
そして、救世主と呼ばれていた娘(カンナ)の役割が消化不良の気がしてならない。

後半からの、ダレた感じが、
良かったはずの前半の印象まで悪くしてしまったのは残念です。

20世紀少年と21世紀少年を分けたのは意図的なモノだと思いますが、
20世紀少年の終わりかたにも

「はぁ~」でしたし、

最終的な謎解きパートであるはずの
21世紀少年のラストも・・・・。

最後の最後、
ケンヂが「ともだち」の名前を告げたときの、

「はぁ~?」 は、

私の読解力のなさなのかもしれませんが、

「誰?」ってなりましたし、

読んだ瞬間、脱力しました。

前半は圧倒的に面白い、

後半から終盤にかけては、
謎解き部分と結末は消化不良気味、

序盤が良かった分、惜しい作品です。

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