漫画「イアラ」／作者：楳図かずお　レビュー＆感想

漫画「イアラ」評価

個人的満足度：80％

作品的星評価：★★★★☆　4/5

個人的満足度：
鑑賞して良かった、面白かった、好きなタイプのマンガかを、個人的主観で満足度評価しています。

作品的星評価：
絵・ストーリー展開・物語設定など、作品の全体像を、できるだけ客観的に見た評価です。

※感想は鑑賞時の　年代・時期（季節）・心理状態・境遇・趣味によって変化します。
　あくまでも、鑑賞時点の感想ですので、再読時は評価が違う可能性があります。

恋した女性のあまりにも哀しい最期。
女が死の直前に叫んだ言葉「イアラ」の意味を知るため、
男は悠久の時を生き続ける…。

Amazonより

作者　　　：楳図かずお
掲載誌　　：ビッグコミック
コミックス：文庫版　全1巻
掲載期間　：1970

楳図かずお小学館 2002-03-01

楳図かずお氏はホラー漫画の草分け的な存在ではあります。
その画のおどろおどろしさは確かに気味悪いですが、
ただ単に人を怖がらせるだけのホラー漫画を
描いているわけではありません。

どこか人間に対する愛が感じられる、
そんな作品が多いです。

なぜ人は生きるのか、何のために生まれてくるのか？

壮大な語りで
冒頭からがっつりと引き込まれてしまったら、
最後まで一気に読まずにはいられないでしょう。

哲学好きなら　尚更。

楳図かずお氏の作品は、
ホラーというイメージを持っている方が多いと思いますが、
ただ単に怖いだけではないのを知ってもらいたいと思います。

古い作品が多いのですが、
全然色あせないのは、普遍的な面白さがあるから。

今回読んだ「イアラ」も、
人間の生きる意味とは何か　を探し続ける旅を
主人公を通して同行しているような、
考えさせられる内容でした。

楳図かずお氏の作品を、
画だけで判断してはとても勿体ないので、
「イアラ」読んでみてください。
そんなに長くないので。